自動車用金型メーカーの1日診断

豊橋の信用金庫様のご依頼で自動車用金型メーカーの原価管理に関する1日診断を行いました。1日診断は、事前情報を元に、ある程度仮説を持って現場に入るのを原則としていますが、今回はぶっつけ本番の現地入りとなりました。
このような場合は特に基本姿勢が重要になります。まずは傾聴から。会社概要を伺いながら共感と善意を示し、少しずつ質問していきます。組織と工程を教えてもらい、インタビューすべき人、ありそうな帳票、あるべきデータを推測します。ある程度イメージを掴んだら、現場を案内してもらいます。日報に記入する工程番号が現状と合わないので工数がつかめていない。機械稼働時間を記入する欄がないので工数から推測している。材料の使用量は仕入れ伝票でしかわからない。
問題・課題が次々に出てきました。本当に基本的なことばかりですが、改善余地が大きいとも言えます。1日診断でできることは限られますが、ささやかな診断・助言が業績改善につながることを願っています。