社長の問題意識を活性化して動機づける

経営支援の流れは、支援依頼、事前分析、面談、実地調査、施策立案、実施、フォローアップであり、基本は変わりません。
しかし、そんなことは関係なしに勝手に改善が進むことがあります。
コンサルタントの分析や助言が必要ないということなのですが、何でそんなことが起きるのでしょう?
依頼した時点で社長に問題意識があり、ある程度解決策も見えているからです。
こんな場合は相手の主体性にゆだねたほうが正解です。傾聴に徹する。質問する。
すると相手の方が問題・課題を抽出し、解決策を導いてくれます。余計な分析や助言は不要、というより有害です。
多少自分の分析・施策とは違うなと思っても気にする必要はありません。
先日まさにそんな事例に遭遇しました。私なりの知見と分析に基づき助言するとかえってかみ合わない議論になってしまうのです。
幸いに事態に気づくことができ、傾聴に徹したところ、進展するようになり、いくつかの施策実施にこぎつけました。
当方の貢献は、社長の問題意識を活性化し、実施に向けて動機づけただけです。
多少の意見の相違には目をつぶって、相手の主体性を重んじたほうがよい、と改めて思いました。