TOKYO創業ステーションあれこれ

創業支援の目的は、相談者のスキルやリソースを補いながら効率的に創業までもっていき、創業後の成功確率を高めることです。行政的に言えば、創業希望者が自立して雇用を生み、繁栄して税金を納めてくれることです。我々相談員は淡々と感情に流されずに支援していくことが期待されています。
そうは言っても心理面の支援も人間同士が体面する以上、とても大切です。簡単に言えば、話し相手になる、励ます、褒める、傾聴するなどです。来所していただくことで、不安や孤独感から解放される場となればと願っています。
励ましが効きすぎて失敗したこともあります。
相談者が店舗工事の見積もりや融資の確認を取らずに賃貸契約を進めてしまったのです。励まされて、成功のイメージが湧いたのでしょう。文字通りの勇み足でヒヤリとしました。
反対に脅かすこともあります。
お店を開業してもお客様が来ない。その時どんな心理になるだろう?どんな対策が打てるだろう?BSE問題のように事件・事故の影響で客足が止まることもありますよ。
どうにもならない時、撤退の判断基準は?退去費用まで含めた最終損益は?その時生活は?
リスクをリアルに見積もっていただきます。リスクの想定は心理面の支援というよりは事業計画の必須項目ですね。
いろいろありながらも何人かの皆さんは無事卒業、創業へとステップを進めました。
ガンバレ!