ホームページ構築に「中小企業の」と断る必然性はないのですが、社長が不慣れな場合が多いことは確かです。多くの場合、社内に詳しい人材がいないし予算も限られるのでよいホームページが作れないと思い込んでいます。もちろんそんなことはないので経営支援のよいテーマになります。
ホームページは事業戦略そのものを体現します。そもそも事業戦略がしっかりしないとよいホームページはできません。また、ホームページ構築もプロジェクトの一種ですから、プロジェクト管理の一般的な手法が応用可能です。言い換えると、プロジェクト管理ができないとホームページ構築もできません。
結局、ホームページ再構築は、事業戦略をしっかり作る、プロジェクト管理をしっかりする、という基本的な問題に収斂します。人材や予算の不足は大きな問題ではありますが、プロジェクトの拘束条件のひとつに過ぎません。一般的制限事項と言ってもいいくらいです。目的やリソースに応じてプロジェクトを計画していけばよいわけです。
現在ご支援中の精密部品製造業様もまさにそのようなケースで、ご依頼テーマはホームページの再構築ですが、目的は何ですか?事業戦略は?部門からの要望事項は?といった基本的な質問を掘り下げていくことで会社としての問題・課題がどんどん抽出されていきました。事業戦略やプロジェクト管理の問題に収斂していったわけです。ホームページ特有の技術的問題も、CMSや発注先の選定、責任と役割、といったプロジェクト項目として抽出されました。
少々不安顔だった社長も、道筋が見え、経営課題と直結してきたことで、訪問の度に生き生きとしてきました。